喫茶店ノベル

現世と異世界六花【元スロ外伝】

作:結城らぴ

本編

01 似て非なる人物
「……?」  明らかにおかしい。この世界は、私が知る世界じゃない。 見たことも、聞いたこともない幻の世界だ。
02 理不尽な要件
 甘堕が自販機という場所へ向かってすぐのこと。  光り輝く結晶が目の前に下りてきてびっくりした。魔法とかそういう類の物だと思う。
03 窓の外
 助けに来るはずもないKOHA9さんの事を考えて涙目になっていると、 私の背後からゆっくりと近付いてくる足音が聞こえてきた。 「!もしかしてKOHA9さ……」
04 完璧な理由
 魂らしき物はバスが進むのと一緒に、並行にふわふわと進んでいる。 でもいつ気まぐれで変な方向へ飛んでいって見失ってしまうか分からない。 早めに捕まえるのが良さそうなのは確かだと思う。 「にしても、どうしよう……」
05 謎のバック
その黒髪青メッシュというのは、あのウィングせんせの事だ。 腹が立つくらいコートが似合っている。
06 変な奴
 にしても、魂全然見つからないな。甘堕とウィングせんせと街を歩いて3分くらい。 一向に出てくる気配が無い。
07 え?
 え?何が起きたの?
08 焼き鳥
 二人と無言で歩いて、多分少し経ったと思う。 さっきの事故が頭から離れなくて魂を探すのも忘れていた。
09 変わった事
「バレたらって、何かやましいことでもあるの?」  私はヌーイくんと会話を続ける。 「ふぅん。あ、猫ちゃんいる」 「焼き鳥おいしー」
10 複数の世界
「私の焼き鳥いいぃぃー!」  私が呆然としている中、最初に聞こえたのはらぴちゃんさんの悲痛な叫びだった。
11 魔法と██の可能性
「異世界と現実世界の事件が繋がっている、ってどういう事ですか!?」 「まあ、まあ落ち着いて。ほら紅茶でも飲んでさ。あ、ココアもあるよ」  落ち着いてられるかぁぁ!