元最強魔法使いは森の中でスローライフ
ウィング
第十七話「包囲」
俺は2人を連れて転移魔法で王国に行き、その後浮遊魔法で上空から戦況を見た。
全方位から囲まれており、人数は目測で大体3000人程度。かなりの数だな。すぐにでも門を突破されそうな勢いだ。
「させるか。」
ーー瘴気魔法ーー
ーー成功ーー
相手たちがバタバタ倒れていく。いや、国の人たちも倒れていく。
「KOHA9さん、市民まで殺しちゃダメですよ。」
六花がそういうと、らぴちゃんが
「これは瘴気魔法って言って、使用者の何%以上の魔力がないと気絶する魔法だから安心して。」
「ちなみにこの魔法は範囲が広くなるに連れて%が低くなってしまうから、ほら。国の外でも起きてる奴はまあまあいる。この範囲だと俺の5%だな。」
らぴちゃんの解説に俺は補足した。
「よし、倒れているから今のうちに私の持つ最強の魔法をお見舞いしますか。」
そういうと六花は手を空に掲げて、
「空高く跳ね上がる雲たち、この世界の大地と協力し...」
と詠唱を始めた。この魔法は...俺は国の上空に転移魔法陣を形成した。
詠唱している六花がこちらを「ナイス」と言いたげな顔で見てきた。
「最高の雨を我々に降らせたまえ。メタルレイン!!!」
鋼鉄の雨が俺たちの元へ降り注ぐ、らぴちゃんは俺たちの上に結界を張った。
国全域にふる鋼鉄の雨は国の外まで広がっていた。
そして俺の張った魔法陣は国の上空に降った「雨」を国の外へ高速で放射した。
しかし六花がメタルレインを使えるなんて意外だな。
そして魔力を使い果たした六花が気絶しようとするのを受け止めた。そして六花を家まで転移させた。
「お疲れ六花」
ラピちゃんがそういった。と言ってもまだ敵を全滅させたわけじゃない。なんならあそこで倒した兵士の数は5%辺りだろう。らぴちゃんは手をかざして、
「ポイズンミスト。」
と言い、王国の外側に毒の霧をやった。さすがぱぴこの妹、毒魔法が得意なわけだ。しかしこれでも20%位しか倒せていない。そう思っていると、国から高速で上空を上がってきている。ウィングだ。
ウィングはその名の通りウィングを生やして俺たちの元に来た。
「しかし六花とらぴちゃん、派手にやってくれたね。後は騎士団がやってくれるから大丈夫。」
「HIIRO、ゴジラ、自戒さん。聞こえているか?今から総員突撃する。祖国のためにやるぞ、出撃。」
そうウィングが言うと4方向の門から騎士たちが出陣する。ちなみにらぴちゃんが咄嗟にポイズンミストを解除した。そしてらぴちゃんは焦った顔をして。」
「あ、4番隊の指揮どうしよう!ポイズンミストは解除したけどやばい。」
そうらぴちゃんが言うと、ウィングは
「あ、らぴちゃん上空にいるの知ってたから俺の影分身使って4番隊の指揮をしてるよ。」
ウィング団長、話が早い。ところで俺もやりますか~。
ーー自動回復lv5 攻撃力増強lv5 俊敏性上昇lv5 ーー
ーー成功ーー
軍の全体に攻撃力増強を放った。これで大丈夫だろうと一息ついている間にこちらに誰かが向かっている。おかしい、魔力感知をされないようにしたはずなのに。あれ?感知不能結界が解けている?誰のせいだ?
そう考えていると誰か4人が来た。どこかで見たことある顔だ。ヌーイが言ってるには...あ。altoさんとseitaさんと春キャベツとしからだ。
「さてさて、俺たちの出番だな。」
そう言うと一斉に4人は飛んできた。
しかし3対4か~武が悪いな。そう言いながら春キャベツの雷を避けていく。ん?ヌーイから意思疎通が来た。
『まずい、そっちにしから来ていないか?しからはKOHA9さんと戦った時1ミリも力を出していない。戦争するってわかってたからだ。』
『あ~来てるけどそれがどうした。』
『多分春キャベツよりも強い、だから逃げろ。』
『逃げれね~よこの状況』
『あ~もう、困ったときは光魔法を使え、あいつは光魔法結界を持ってない。』
『センキュー』
「こんな時によそ見なんて余裕だねぇ。」
春キャベツが俺に雷魔法をバンバン打っていく。
ーーサモン ファイアーローズドラゴンーー
ーー成功ーー
以下省略、ロリが出てきた
「ごしゅじいいいいいいいいいいいいいいいいん」
俺のことを呼びながらあいつは落ちてきた。まあ地上に着く前に飛んだけど。
「じゃあ春キャベツと戦っててくれ。後は頑張れ。報酬はくれてやる。」
「やったーごしゅじんやさしーー」
そう言うとあいつは本気で春キャベツに襲いかかる。
ウィングが2対1で戦ってる。これはやばいな。
「ウィングさん。俺がしからを倒します。」
そう言うと私からは
「おぅ俺と戦うのか?いいだろうやってやろう。」
私からが俺に突進してきた。