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元最強魔法使いは森の中でスローライフ

ウィング

第十六話「宣戦布告」

最近戦闘ばっかりで疲れたし、たまにはこういう家でのんびりする時間も悪くない
そう思っているのも束の間、王国からカラスが来た。
「KOHA9さーん、手紙が来たよ。」
六花がそう陽気に喋っている。
「どれどれ...今日の18時に絶対に3人で王国に来い!!絶対だ...」
俺も言ってて嫌な顔した。休ませろよ労働基本法を守れ!!。でも国の危機だから仕方ない。
「ウィング許さない。殺す。」
そう言いながら王国に向かった。
自分達だけの御前かと思ったら、予想を裏切り国王の騎士団全体の招集だった。
「この中でよく集まってくれた。単刀直入に言うと、ふーたん帝国に宣戦布告された。我々で立ち向かうのだ!!」
国王がそう宣言すると、騎士団の人たちがみんなで「おー!!」と熱気を出していた。
そんなことを横目にウィングは壇上に出て来た。
「ふーたん帝国の方角は北北東、そこから迎え打つが、これは空を観察しながら定位置を決める。その場の指示に従うように。」
というと騎士団のみんなが「アイアイサー」と言った。
「分隊長を決める。第一分隊長、自戒さん。」
そう言うと女の人が壇上に上がった、しかし見たことある顔だな...なんだっけ、
あ!これはウィングと一緒に戦ってた人!!定時だから帰った人だ
「第二分隊長、ゴジラ。」
これはあいつだ知っている。手紙渡して尚且つ定時で帰った其の二だ。
「第三分隊長、HIIRO。」
HIIRO?誰だそいつ。しらね。
「第四分隊長、結城らぴ。」
らぴちゃんなの?めっちゃ強いけど。
「特別分隊、ウィングとKOHA9のみ。」
ん?最後メンバー紹介じゃなかったっけ。やばくね。
「そういえばラピちゃんって第四分隊指示できる?」
「あ、うん。全員知り合いだしなんなら分隊長何回かなってるし。」
思ったよりもすごい人だった。やっぱりこのメンバー強いのかな。
「作戦決行は4日後、各自準備に備えるように。後KOHA9。あとで2人で話し合いたい。」
...は!???
こうして俺は騎士団裏へ呼ばれた。
「KOHA9、俺たちは特別分隊なんだが、そして俺たち2人であっちの国へ攻め込む。」
「ああ、そうだろうと思った。相手の首をできるだけ穏便に持っていきたいお前ならそうするだろうな。」
「御名答。まあ後は随時作戦を取ろうじゃないか。連携作戦も立てたいしな。」
「お前俺を殺したいんじゃないんか?」
「それは....いや、なんでもない。今は国のために尽くすのみ。お前は重要な戦力だからな。この戦いが終わったら殺してやるよ。」
「そうか、ところで六花をなぜ呼んだ。あいつは関係ないだろ。」
「は?あいつを戦力にしないでどうするんだよバカ。あいつは強いぞ。」
え?初めて知ったんだけど。確かにあいつと戦ったことないし、魔法も見たことない。決めつけてたな。悪かった。
「そういえば春キャベツっていうやつに情報を聞いたんだが、相手の軍勢結構やばいらしい。」
「まあ俺も確かな情報網で聞いた。」
つまり相手は一筋縄では行かないってことだ。まぁ知ってたけど。
「とにかく四日後、頼むからな。」
そいういとウィングは自分の家へ帰って行った。
そういえば俺を殺す話になった時なんか詰まってたような...本気で殺したいと願うくらい憎んでるなら、協力なんてしたくないはず。
ましてや2人のみでのグループなんて絶対に嫌なはずだ。それなのになぜだろう。わからん。
「KOHA9さんKOHA9さん!私らぴちゃんと同じ第四分隊に所属されたよ!!。」
まあなんとなく察していたが、しかしどうもウィングの発言と行動が食い違ってるように感じる...何か裏がありそうだ。
「KOHA9さん?何かあったの?浮かない顔してどうしたの?」
俺の顔色が悪いことに気づいたらぴちゃんが声をかける。
「いや、なんでもない。ちょっと考え事をしてただけだよ。」
俺がそう言い訳すると、らぴちゃんは信じてなさそうな顔で
「ふ~ん」
と言った。
その直後、突然カラスが家に入り込んでくる。
どうやらゴジラさんがが変装していたみたいだ。ゴジラさんは慌てた顔をして、
「KOHA9さん!!!大変だ、国が全方向包囲された!!!」
俺たちは速攻で王国へ転移した。