絶望と嘆きの果て、君たちは何を望む

ウイング

第二話 「施設」

「あれ?君が新しくこの隊に入った子だね。」
白髪のポニーテールの女性が話しかけてきた。可愛い人だ。
「はい、初めまして。」
俺はそう反応した。
「ところで任務についてはウィング君に聞いたかな。」
「あの~名前は。」
「あ~俺の名前は甘堕、よろしくな。」
意外とボーイッシュなんだな。まぁスパイなんてそんなもんか。
「ところで君の名前は?」
「俺の名前はヌーイ、よろしくな。」
やっと自分の名前が言えた。
「だとよゴジラさん」
そう甘堕さんが言うと、奥にいる白髪の紫メッシュの男の人が来た
「あ!はいはい新しい人ね。あいつの代理か。」
あいつ?何のことだ?
「あいつって誰ですか?」
「あぁ、昇級した元メンバーだ。関係ないよ。」
そうか、まあどっちでもいいや
「ところでヌーイ君って言ったかな。施設の紹介するよ。」
ゴジラさんが言うので、お言葉に甘えて紹介してもらうことにした。
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「ここが銃置き場、いろいろたくさんあるから見てみると良いよ。」
そこにはたくさんの拳銃、ライフル、ショットガンなどいろいろある。
試験射撃場なども完備されていて、充実している。
「でも俺たち捨て駒ですよね、そんなに充実させて大丈夫ですか?」
そうするとゴジラさんが少し複雑な顔をしてこういう
「捨て駒だからだよ、うちのスパイたち年間で何人死んでると思う?」
「え、100人位ですか?」
「約350人だよ。」
「え、」
その数を聞いて俺は呆然と立ち尽くすしかなかった。3分の1が死んでるのか。」
「まあそのため新人が結構入ってくるから、その育成のためにこういう施設があるんだ、ヨシ次行くぞ。」
そして手を引かれて俺は別の場所に連れてこられた。
「ここは食堂、っつっても簡易的な飯しかねえけどな。」
なるほどここが食堂か、後で食べに行こうかな
そんなことを考えながら、次の部屋に向かう
「ここが会議室だ。」
「え、何に使うんですか?」
「ここは会議するのに使うんだよ、各々の部屋は無いからね。」
そっか、1000人なのに4,5人のチーム作ってるんだから結構部屋数が居るのかなるほど。
「まあそのほかは特に部屋は無いかな。よし、みんなのところに戻るか。」
そして俺たちはさっきの広場に戻ってきた
「あ、ゴジラお帰り。」
ウィングがそういうを言うと、ゴジラさんが
「おう、ヌーイ君を案内してた。」
「ふーん、で、ヌーイって誰だっけ。」
そういえばこの人に名前言ってねえわ。
不思議に思っていたウィングは、すぐ表情を変えて
「よし、会議するぞ、1班4類第二会議室に集まれ。」
「「「「はーい」」」」
そして5人が6畳ほどの小さな部屋へ入ってきた。
「よし、今回の任務について説明する。ここは裏門を突っ走って見張りを倒していく。そこは甘堕とゴジラ任せた。」
「了解」
そうウィングが言うと、二人が返事をした。
「そして潜入はkazuさんヌーイ君頼んだ、僕は上から指示する。」
そしてそこからウィングが説明した。
詳しくは、こうだ
まず門の見張りを二人で気絶させ注意を引かせる、その間にkazuさんと俺が中に入る。
そして俺がここでピッキングして、kazuさんの隠密で歩く。
そして盗むという算段だ。
「ところでヌーイ君、この南京錠解いてみて。」
そういうとウィングは、南京錠とピッキングツールを投げてきた。
なんかすごい28型に似てるけど違うな、でもここをこうしてこうすれば
「はいできました。」
そうすると、ウィングは驚いた顔をして
「8秒63か。はっや。流石ピッキングが得意なだけあるわ。」
「ところでウィングさんはどのくらい早いのですか」
そうするとウィングは
「流石に知ってるものはつかえないからわかんないなぁ。」
躱された。まぁいっか。