放課後喫茶店〜異世界でも営業中〜

ヌーイ

第二話「異世界といえばチート能力‼︎」

「能、、、力?」
ウィングが困惑しながら言うと、男は驚いた様子でこう言った
「え?能力は能力だけど?知らないのか?」
ウィングは男に質問した
「能力ってなんだ?ファンタジーじゃあるまいし、そんなもの知らないぞ」
ウィングの質問にたいし男は若干引きつつ、答えた
「お前がいた場所では無いのか?なら教えてやるよ。能力ってのは人が生まれながらに持っている特殊な力のことだ、どうやらお前がいたところでは違うよだが、ほぼ全員が何かしら特殊な力を持っているんだ」
男の言葉に対しウィングは疑問に思いつつも、理解したように頷いた、
「で?お前はどんな力があるんだ?」
ウィングの問いにたいして、まっていましたと言わんばかりの表情で男は語り出した
「俺の能力はなぁ!チビの脳内に直接語りかける能力だ!」
男は笑みを浮かべながら自慢げに語るが、ウィングはあまりの能力のしょぼさに内心がっかりした「(能力ってこんなしょぼいものなの?なんかもっと炎だすとかじゃ無いの?)」
男は反応が薄いウィングを見て少し不機嫌になった。
「聞いといてなんだよ、その反応!いちごは野菜だろ!!」
男は怒りをウィングにぶつけるも、あっさり無視され話題を変えられる
「それより俺今からどうしたらいいんだよ、元の場所には帰れそうにないし。こんな森の中からでたいしさ」
男は不機嫌ながら答えた
「急に話題変えやがって、まぁいいさ、とりあえず俺たちの学校の寮にでも泊めてもらえるよう頼んでやるよ」
男が急に優しくなったことに違和感を感じつつ、せっかく寮に泊めてもらえるのだからと、素直に受け入れた
「ありがとう、世話になるよ」
ウィングの感謝を聞いた男はニヤリとした後ウィングを連れて森を出た

しばらく歩くと、大きな建物とその隣にある横に長い建物が視界に入った
「ここが学校で隣のが寮だ」
「一旦校長に話すからお前もついてこい」
男の後をついていこうとすると後ろからボソボソと声が聞こえた、振り返るとそこには背の小さな女?が立っていた、
「なぁ、あれはここの学生?」
ウィングは男に聞いた
「あぁ!チビじゃん!」
どうやら知り合いのようだ
「ゲッ、カス男に気づかれた」
そうつぶやいて女?は走りさった
「なんだったんだ?」
ウィングは怪訝な顔していった
「あれは同級生のチビ、、、いや隅野だ、いつも端っこでボソボソ言ってる変な奴だ、俺が絡むと、隠れて煙なって逃げる」
男が答えるとウィングは「(あいつも能力者か)」と思った。

校長室に着いて男が校長室に入る
「せかい先生、少し話したいことが、近くの森に気づいたら転移してたと言ってるウィングって奴がいるんですけど、行く当てがなくて困ってるので、寮の空き部屋貸していいですか?」
男が校長に説明すると、校長はウィングを招き入れた。
「まぁ、いいよ、いったん中に入ってきなさい。」
ウィングが校長室に入ると、校長は穏やか表情でいった
「行く当てがなくて困ってるんだろう?帰る方法が見つかるまで寮で過ごすことを許可しよう」
ウィングは感謝した
「ありがとうございます。」
校長は微笑むと男に指示した
「ソノナ君、すこし学校と寮を案内してやれってくれ」
男は「はい」と答えると校長室をウィングと共に出た
「お前ソノナっていうのか」
ウィングがそういうと男は答えた
「名前教えてなかったな、俺はソノナ・ステターハだ、よろしく」
ウィングは「よろしく」と返した
「そういや俺にも能力あるのかな?自覚してないだけでほんとはチート急に強い能力があるんじゃね!?」
ウィングが調子こいて言うと、ソノナは即答する
「いや、自覚がないなら能力ないのと一緒だぞ、最新の研究で能力がある人は5歳までに能力を自覚するようになるらしい」
ウィングは絶望した。