放課後の喫茶店 学パロ
ウィング
第三話
お兄ちゃんと協力関係を結ぶことができた。ところでエピオン殺人事件はいつ起こるんですか?
思っていると、事件の起こる時間になった。
誰かが見つけるわけでもなさそうなので、お兄ちゃんと学校を探し回ることにした。
「お兄ちゃん、私たち襲われないよね。」
「大丈夫、そうなったら私が返り討ちにしてあげるだけだから。」
そんな話をすると、廊下にエピオンが血まみれになって転がっていた。
首から出血しており、腕も切り落とされていた。
まあ私はこういうの見ても全然平気なんだけど、もはやあるってことが分かっていたから全然OK。
しかし死体の周りには特に目立った痕跡はなく、意味がわからない。
死体の周りを確認していると、時計の針は6時を過ぎていた。
「まあまあ今日は置いておいて、明日みんな集まったらまた推理しようじゃないか。」
そうお兄ちゃんが言ったので、私は家に帰ることにした。
そうそう家はこの世界に全員配属されていて、謎の結界によって外には出れない。
また、この中に私たち以外の人はいないので、店は機械が操作しているみたいだ。
ちなみに私の家は結構綺麗なアパートです。1人で住むには十分のスペースある。
私は買ってきた讃岐うどんを茹でて、そこに卵を入れる。月見うどん完成!
ん?おいし?
そして私はお風呂に入り、絵を描いて、宿題をして寝た。色々殺伐なとしたことが起きているとはいえど学生だからね。
朝起きて、普通通りに登校した。昨日は何故かみんな早退したが、今日はみんな来たみたい。(エピオンはもう死んでるからカウントしない。)
そしてせかいさんがクラスにやってきた。
「えーっと気づいている人もいると思いますが、昨日エピオンが死亡しました。」
せかいさんが笑いを堪えてそう言った。しかしまだ授業があるから推理フェーズには入れない。
せかいさんは何事もなかったかのように授業を始めた。
授業風景はいつも通りだった。もちろん人が死ぬこともなく、暴走することもなかった。
そして昼休み。委員長(店長)の意向により、昼休みは推理フェーズにするようにした。
「でなんだが、別にどうでもいいがエピオンは誰が殺した?」
店長がそういうと、みんなは黙っていた。もういい、私がやる。
「一ついい?私の任務はエピオンを殺した犯人を突き止めることなの、正直に手を挙げて。」
誰も手を挙げない。まあ私には嘘を見抜けるんだけど、さーって殺したのは誰かな?
辺りを見渡しても、能力が反応することはなかった。いったい何故?
この中にいないってことはどういうことだ?まさか!!
「やあやあ楽しそうで何よりだよ。」
KOHA9さんがモニター越しに喋りかけてきた。
「あんたがエピオンを殺したのか!」
私が睨むと、KOHA9さんは困った顔をして
「嫌だな、僕はそんなことをしないよ。もちろんせかいさんもね。ちなみにエピオンを殺した犯人はこのクラスの中にいるよ。」
意味がわからない。どういうこと?
「まあ今のところ被害はエピオンくらいだしいいだろ」
しからさんがそういうと、この会議は解散となった。
しかしどういうことだろう、考えてもわからない。放課後、甘堕お兄ちゃんと話した。
「結局わかったの?」
「いや?なんかわかんなかった、どういうことなのかわかんない。」
「それって能力じゃない?」
そっか、考えてもなかった。そういう能力だったら辻褄が合う。でもどうやって確かめよう。
「じゃあらぴちゃんがいない時にらぴちゃんは暗殺者で、暗殺者だってことがバレたらその人を殺さなくてはいけないっていう能力っていう嘘をついておくよ。」
「ありがとう。ところで甘堕お兄ちゃんの能力は何なの?」
「私の能力は人形使い、相手のことを拘束、操作できる。」
はえ?嘘ではないっぽい。まあこの2人で頑張ろう。明日は能力者を炙り出す。頑張るぞ?