放課後の喫茶店 学パロ
ウィング
第二話
店長が無理やり私のことを引き止めた学園生活から、早くも一週間が経とうとしています。
意外と普通の学校生活と一緒で何事もなく今はぱぴちゃんと喋っています。
「でーそれでさ、ここのイラストが上手くいかなくて...」
「あーそこはね、こうしてこうするといいよ。」
そういう絵の話をしていると、何故かいきなり学校の中からブザーが鳴った
驚く間も無く学校のスピーカーのあたりに画面が映し出された。そこにはKOHA9さんとせかいさんが写っていた。
「ハハハハハ、いやー、この喫茶店の常連のみんなを呼び込んでおいて良かったよ?。おかげで良い実験ができそうだ。」
KOHA9さんがそういうと、店長が反論して。
「僕たちに何をする気だ?この異空間を作って何をする。」
KOHA9さんはフフッと笑い
「今から君たちにはとある『任務』を渡す。それをroleの力を使って遂行して欲しい。失敗したらこの世界で死ぬ。だけど任務をこなしてからこっちの世界で死んでもNext Roundには復活できるから。面白い絵面を期待してるよ。」
そう言うとKOHA9さんは去っていき、自分の目線の中にとある文字が入っている。
「your Role is 精神分析者→相手の嘘を見破ることができる。
任務→1時間後に起こるエピオン殺しの犯人を捕まえ、結果的にそいつが死ぬようにする。」
なんだこの任務。というかエピオン殺人事件は起こる前提で話が進んでいるんですが?
というかそんな殺しなんかする人いるんですか!?
店長どういうことですか!?そう思っている側から、クラスメイトが1人ずつクラスから抜けていく。どうやら自分の任務があるらしい。
そしてこのクラスに残ったのは私と山田お兄ちゃんだけです
「そう言えば、私にも任務きてたんだけど、任務の内容はらぴちゃんに協力するだってよ。」
うーんこれは嘘だね。直感的にわかってしまうroleというものが怖い。でもこれなんで嘘ついたのかな?私殺されちゃう?山田お兄ちゃんに?
「山田お兄ちゃん?」
「山田じゃない。」
「なんで嘘つくの?」
そういうと山田お兄ちゃんは焦った顔をして
「いや?嘘じゃないけどね?」
これもまた嘘だ。というかこのライアーゲームにこのrole強すぎると思うんだけど?と言っても相手が戦術系のroleだったら無理なんだよなぁ
「お兄ちゃん、私には嘘は通用しない。本当の任務を教えて?」
そして山田お兄ちゃんは観念したのか
「え?と私の任務はらぴちゃんのことを見張り、人を肉体的に襲ったらすぐらぴちゃんを殺すというものです。」
嘘はついてなさそう...
「らぴちゃんの能力が嘘を見抜くだけなら、戦闘技能の私にらぴちゃんが勝てないと思うけど。」
そういう感じね、じゃあ私の任務は結果的に犯人が死ねば良いだけだから、任務遂行のためには誰かを使えば...だけどどうすれば?あ!
「お兄ちゃん、協力しようよ、私の任務はあと...30分後に起こるエピオン殺しの犯人を結果的に死なせるという任務だから、そいつを見つけ次第お兄ちゃんが殺して。」
そういうとお兄ちゃんは笑って
「ハハハ、まあ協力関係結ぶ価値はありそうだね。利害が一致してる。お互い頑張ろう。」
そうしてお兄ちゃんが仲間に加わった。