放課後喫茶店〜異世界でも営業中〜

ヌーイ

第六話「ない?作ります」

喫茶店を作ることを決意したウィングは寮に戻ると早速ソノナに話かけた
「なぁ、俺店開きたいんだ、いい場所してってる?」
「えぇ、急だな、なんだよ、わかんねえ」
困惑しながらソノナは言った

「うーん、だよな、」
ウィングは困ったような表情で言った
その時ソノナは、「そうだいいこと思いついた」
と言ってウィングの服を引っ張ってそのまま校長室へ向かった

「急にどうしたんだい?2人とも」
せかい校長は落ち着いた口調で話しかける
「部活で店やりたいんですよ、いい場所貸してもらえないですか?」
ソノナが校長に聞くと、校長は
「うーん、急だね、だけどいい場所は知ってるよ」
ウィングは「よし!」と言ったが、校長はもう一言口にした
「でも、知ってると思うけど部活4人いないと作れないよ、ソノナ君」
ソノナは少し焦っていった
「えぇと、あと2人誘う予定で〜」
目が泳いでいるソノナを横目に不安になるウィングであった

2人は校長室を出ると寮に戻り誰を誘うか考えた、
「なぁ隅野さんとかどう?」
ウィングの提案にソノナは言い返す
「えぇ、あのチビ使えんの?」
「でも人いないとそもそも店作れないよ」
ウィングに説得されたソノナは質問する
「で?なんの店?」
ウィングは自慢げに語り出す
「喫茶店って言ってね、前いたところであった店なんだ、飲み物や食べ物を室内で食べれる」
ソノナは目を輝かせて言った
「いいじゃん、やろう」


2人は徹夜して色々考えた

翌日
2人は休み時間に隅野に話しかけた
「(おいチビ来い)」
ソノナは能力を使い隅野の脳内に語りかけた

「なんだよ、カス」
隅野は不機嫌な様子で2人の所へ来た

「隅野さん、俺たちと部活で店作らない?」
ウィングは喫茶店の説明をした
隅野はソノナと同じように目を輝かせて答えた
「ま、まぁ部活やってないし、、いいよ」
「チョロ」
少し心の声が漏れたソノナを無視して隅野のは張り切って言った
「へへ、私が加わったから100人力だね」
ウィングは若干不安になりつつも次のメンバーを勧誘しに行った

ウィングは弱気な声で呼びかけた
「あ、あの、緑崎さん、、お話しが、、」
「なんのようですか?」
不機嫌な緑崎がウィングの元へ来て言った

「あ、トイレ」
気まずそうなソノナは足早に逃げて行った
そんなソノナを睨みつけ、一瞬で笑顔になった緑崎を見てウィングは怖気づいた
「(えぇーソノナいたから不機嫌だったんだ、怖)」
恐怖を押し殺しウィングが言う
「あの、茶道部もあって忙しいの十分承知ですが、俺たちの部活に参加いただけないでしょうか、」
ウィングの勧誘に対し緑崎が答える
「なんの部活かしら?物によっては掛け持ちもいいかもしれないわね」
ウィングはすかさず喫茶店について説明する
緑崎の視線が鋭くなる
「なるほど、飲み物や食べ物を提供するところなのですね、わかりました、どんなものを出すのかしら?」
ウィングはビビりながら答える
「コーヒーなどの飲み物や軽い軽食などを、、」
ウィングの話を遮って緑崎が聞く
「コーヒーとはどんな物なの?」

ウィングは理解した、「(この世界コーヒーないのかよ)」

「苦いけど、いい匂いで、美味しい飲み物です」
ウィングの説明を聞いた緑崎は、興味深そうに答えた
「なるほど、わかりました、見せてもらいましょうか、コーヒーとやらを」