放課後の喫茶店 学パロ

ウィング

第六話

辺りにはKOHA9さんしかいない。なんかよくわからないところに来てしまった。
「KOHA9さん、あなたですね。ずっと怪しかったんですよデスゲームとか始めちゃって。」
「デスゲーム?なんだそりゃ。というからぴちゃんか。暗くてよく見えなかった。」
そうすると、なんかよくわからないリンゴを持った少女がこっちに来た。
それは紛れもない。私だ。
「「えーーーー私!!!!」」
私も同じことを言ってる。KOHA9さんは困った顔をして。
「え?ウィング団長から影分身でも習ったのかな。」
「え?店長ここにいるの!?」
「いやまあ店長って。団長が喫茶店やってることを知ってる人は少ないと思うけどな。」
ん?団長?少ない?もう1人の私?
「まあ上がって」
私(もう1人の方)がそういうので。お言葉に甘えて家に上がらせてもらった。
「ふむふむつまり別世界から2回転移してここにきたと。」
誰も信じなさそうな話だが、「この世界の」KOHA9さんは親身に話を聞いてくれる。
「どうだろうな。俺も別世界があることなんて知らなかったし。あ、でもあのクソ魔王なら知ってるかも。」
クソ魔王?誰の話だろ
「おーいせかい。緊急事態だ来い。」
「ふむ。確かに緊急事態だな。」
せかいさんが魔王!?やっば。
「別世界の門がなんらかの理由で開いているらしい。別世界の様子は魔王の力を使ってみれるが干渉することはできない。要するにこの門を開いたのはかなりの能力者ってことだ。」
なるほど、その人がこの世界を作ったっていうことは間違えなさそう
「せかいさん。ところで私以外にこの世界に来た人って居る?」
「いや君だけだね。他の人の反応は...いやもう1人いるな。」
そんなことを話していると何かが落下する音が聞こえた。
「ってて。誰だよこんなことしたの!」
って店長!?
「え?ウィング団長?」
「団長?初めてその名前で呼ばれたな。だいたい僕のことを店長って呼ぶ人多いけど。ってらぴちゃん2人!!!!!」
店長が少し困った表情でいる。
「まあまあ説明しよう」
「つまりこことはまた別の世界でまあよくわかんないけどなんらかの原因で門が空いたと。」
「そゆこと」
そんな話をしていると、部屋の中に誰か入ってきた。
「たっだいまーKOHA9さん。いっぱい食料買ってきたよーーー。ってなんだこの状況!!!」
着実に驚いている人が増えている。まあこの状況誰でも驚くよね。というかこの顔どこかで...
「りりりり六花お姉ちゃん!?!?なんでここにいるの?」
「私のことお姉ちゃんって呼んでくれる!らぴちゃんだけどらぴちゃんじゃない!?」
「というからぴちゃんの姉ってぱぴこじゃ...」
KOHA9さんがそういう。ぱぴちゃんが...お姉ちゃん?ぱぴこちゃんが...お姉ちゃん????
「え?どゆこと?」
「いやいやそのまんまだよ私。私のお姉ちゃんはぱぴこなの。」
「えーうっそだー。そんなことあるわけないじゃん。」
まあそういうことなのか。もう諦めよう。
「ところで、じゃああそこに行きますか。」
そういうとKOHA9さんはみんなに転移魔法をかけた。
「ここどこ?」
「ここはウィング団長が経営している店だ。」
「へー。やっぱりどの世界でも喫茶店を経営するんだな。」
そうすると私たちはこの店に入った。誰がいても驚かないぞ!
そこには赤髪のよくわかんない人、ゴジラさん、自戒さんが居た。
「いらっしゃいませ...ってKOHA9さん!?らぴちゃん2人!?俺??????」
赤髪の人が脳死した。
「とりあえず店裏まで来てくれ。2人、あとは頼んだぞ。」
そういうと、店の裏まで案内された。
「で?なんで俺がいる?」
なんかよくわからないけど赤髪の人がそう言った。
「あ、申し遅れた。俺はゲルムスタシア王国の団長兼喫茶店黒猫の隠れ家の店主。ウィングだ。」
「そんなことよりさぁ。コーヒー見せてくれない?」
店長がそう言った。この人、自分の分身が目の前にいるのになんという冷静さ。やばい。
「ああいいぞ。ゆっくりみて行ってくれ。」
「待って。コーヒーの淹れ方が違う。もっと上からお湯をかける。そうするとお客さんにいい香りを提供できるぞ。」
やばい。この人本職の血が疼いてる。そんなことを考えていると、「元の世界」のKOHA9さんが
「ふぅ。お前らこんなところにいたのか。帰るぞ。って店長遅い。」
「ダメですよ。大好きなココアとかコーヒーの話になったら。この人うんともすんとも言いません。」
「はぁ。せっかく急いで来たっていうのに。」
そう話していると、せかいさんが
「待て、お前。お前がもしや...」
そう言いながらKOHA9さんが転移させる。
気がつくとそこにはいつもの景色があるだけだった。
「さっきのは一体何があったんだよ。」